場所の量産体制を確立する方法(小説版)

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シモニデス先生「場所を量産できたらいいよね」
ボブ「無理だと思います!」

ここシモニデスの研究室では、今日も記憶術の研究を推し進めていた。

シモニデス先生「一つ聞くけど、何で無理だと思うの?」
ボブ「一々場所を求めて、グーグルアースなり、旅行なり、散歩なりをして写真に撮ったりする必要があるから!
そんなの記憶術を使う者であれば、誰でも知っていると思うのだが。。。」
シモニデス先生「想像して場所を作ってしまえばいい!」
ボブ「言わせてもらう!記憶の宮殿だって、なかなか部屋のイメージを被らないようにするのは難しい。だからこそ、みんな外に出かけるんじゃないの?」
シモニデス先生「それが被らない方法があったら、知りたい?」
ボブ「そんな方法あるの?」
シモニデス先生「最近作り出しましたが、何か?」
ボブ「しょうがない教えさせてあげよう」
シモニデス先生「しょうがない教えてあげよう」

シモニデス先生「記憶の宮殿で最も気を使うところは、部屋なり、場所なりの内装などをどうするか?だと思います。
普通に記憶の宮殿を作っていると、発想が貧困になっていって、同じような部屋の内装などになってしまうことが多々あると思います。
そこで、半分現実にある場所で、半分仮想的な場所にしようというのが、第一のアイデアでした。
さらにその方法を発展させた方法が、“曖昧な記憶を使う方法”です。
よく考えてください。
今までの人生で行った場所は数多にあると思います。
でも、みんな場所として使わないのは、
①あまりはっきりと覚えていないから
②場所として空間が繋がっていることが少なく、ほとんど全てうろ覚えの場所だと断片的にしか思い出せないから
この“曖昧さ”と“断片的”というのがネックになっていると思います。

でもね。
よく考えてほしい。
この曖昧で断片的な場所の記憶は、記憶の宮殿にはあまり関係がないということが考えるとわかると思います。
つまり、曖昧であれば、そこを“想像”で補うということです。
断片的であれば、勝手に道や通路を整備して、繋げてしまえばいいのです。

例えばボブの場合、昔1~2歳頃に住んでいたマンションがあります。
ボブの場合、このマンションに住んでいた部屋を思い出せます。
しかしぼやけていて、完璧に再現することができません。
そこで、勝手に畳やフローリングにしてしまいます。
特に覚えていない所は、トイレの場所です。
トイレの場所だけは思い出せないので、勝手に部屋と扉を作ってトイレを設置しました。
さらにここから住んでいた部屋を抜け出して行きます。
ボブは外にエレベーターがあった記憶はあるのですが、エレベーターまでどのようになっていた、どんな通路だったか思い出せません。
そこで、他のマンションの通路を召喚します。
そしてエレベーターまでの通路を作ります。
そしてエレベーターに乗りますが、エレベーターの内装を思い出せないので、ボブがよく行くカラオケ屋のエレベーターにします。
そしてエレベーターから降りるとカラオケ屋があります。

というように、むしろわざとぼやけたイメージを使い、そのぼやけている、覚えていない部分を想像で勝手に作り出します。
そして繋がっていない部分は勝手に他の場所を繋げてしまいます。
ようするに少しでも思い出せる場所を想像で拡張、連結させていくのです」

シモニデス先生「どう?面白いでしょ??」
ボブ「あいわかった」