巨大化VS伸展化

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昔々ボブという一匹の記憶術師がおったそうな。。。
ボブは部屋を、、巨大化すればこれから場所不足で悩むことがなくなるな!と思い、早速自室を使って部屋を巨大化し始めたそうな。

するとあら不思議、自室に置いたイメージがあまり定着しないような気がするのであった。
どうやら自室を単に巨大化すると、似たような部分が量産されることで、干渉がおき、その上どうも主観的な視点の維持が難しくなるという欠点があったそうな。

そこで今日のボブは次のことを試そうとしている。
それは伸展である。
つまり自室を伸展させて、引き伸ばすことによって巨大化に似た場所の量産を目論んでいる。

もし仮に引き伸ばしでも同じような欠点が浮かび上がれば、それは「見かけの力」が働いたことになる。
でも、もしかしたら、その見かけの力が働かないようなら、それには原因があり、それがわかれば美味しい結果になるだろう。

場所の明暗を考える

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部屋全体を暗くした場合イメージは消えやすくなる。
そこで小さな明かりでイメージを照らせるようにした。
このとき小さな明かりが、ろうそくのような明かりだった場合、部屋は暗くイメージも部分的に光が当たるだけになる。
このとき、イメージの定着度合いはどうなるのか?

それにイメージ自体が光っているときは暗い部屋と明るい部屋では変化が出るのだろうか?

また大きな丸いイメージ体に大きな丸いイメージより小さな四角い光を当てた場合、全体は見渡せないが、このとき大きな丸いイメージとして思い出すのか?
それとも小さな四角い光を当てた所のみを思い出すのか?

さらに光を色の付いた光線としてイメージに当てた場合、その光自体は記憶に留まるのだろうか?

最後に空間自体が光っている場合はどうなるのだろうか?
これはつまり、空間の一部分だけが光っている場合だ。
その上これはイメージの一部を光らせた場合との比較がしたい。

場所と天井&場所のねじれ

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無重力状態を想定し、部屋の天井にイメージを置く。
すると、どうなるだろうか?
実はこの天井を見るとき、見上げていることが多いだろう。
ここでボブが心配になるのは、この見上げるという行為がイメージを俯瞰して見ている状態と同じにならないのか?ということを心配している。
仮に俯瞰して見ている状態と同じだとすると、場所に置いて不安定なイメージになりがちになってしまうことになる。

そこで天井をグッと近づけて、見上げることなく横から見てみることにする。
するとどうなるのだろうか?
これが今回の研究課題。

そしてもう一つの研究課題。
場所のねじれだ。
文字通り場所をねじってみる。
もちろんイメージの中の場所を、だ。

実は最近場所に関しては普通の記憶と違う点がいくつか見つかっている。
それが以下だ。
①解体したり、切ったり貼ったりしても、元の場所を思い出すことが可能
②一括で場所を思い出すことができる
③見切れている部分も視点を動かすだけで大体すぐに思い出せる。

というものだ。

このようにどうも場所って強力に記憶していることが多い。
そこでボブは考えた。
反対に場所を加工して、思い出しづらい場所を作り出そうと考えた。
なぜそんなことをするのか?というと、そうすることで想起の性質がわかるかもしれないからだ。

そこで場所をねじってみようと考えた。
今の仮説では、記銘時に入力した情報が、想起時の出力した情報と同じでなければ想起はできないと考えている。
つまり忘却によって、想起時の出力する情報が変わる場合、それは想起できないはずだ、というものだ。
これは当たり前じゃんと思うかもしれないが、もしかしたら場所は違うかもしれない。
実は場所に一色の色付けをして、しばらく放置したとき、場所は思い出せたのだが、色を忘れていた場合があった。
色を塗ったら、そこに置いたイメージを再現できるようになったのだが、、、これって普通なのか?とボブは疑問に思った。

もし普通と違うと結構楽しいことになる。