対文章式記憶術をパーツ理論から型理論へ。
パーツ理論とは対文章式記憶術で使われているレゴブロックを組み立てるようにして、一個のイメージに情報を凝縮する方法です。
※凝縮とは一個の情報に複数個の情報が詰まっている情報のことです。主に圧縮との違いから使っています。圧縮は一つの情報を起点として他の情報を関連付けなどによって連鎖的に引き出すことです。
型理論とはその名の通りイメージに型(シルエット)を与えて、その中でイメージの内容に具体的なイメージを付加する方法です。
ここからは今までのパーツ理論から型理論へ変わったことでイメージがどのように変わったのかを見ていきたいと思います。
ちなみに今回はパーツ(型も)を意味によってパーツを大中小に分け、さらにその上で型をあてはめた場合のイメージを述べたいと思います。
旧来のパーツ理論では
「一つのスゴイ文章」というイメージを作る場合以下のようなイメージになります。
以下の図が「一つの」「スゴイ」「文章」のそれぞれのパーツです。
※パーツへの変換規則を載せたまとめはトップページに載せておきました。
パーツの図1
※「一つの」や「スゴイ」のパーツは横から見た様子で「文章」だけ真上から見た様子です。
それらを組み合わせると上の図のように「カップ」などになります。
“私は”カップに見立てただけでみんながみんな同じようにカップにしないといけないわけではありません。
組み合わせ方は自由ですし、何に見立てるかも自由です。
何ならパーツを何にするかのところから自由に決めてもらって構いません。
あくまでも私のは一例にすぎません。
これに大中小の関係をパーツに取り込んでいきます。
基本的にパーツが表す意味は
背番号・・・中
動詞・・・中
副詞や形容詞など・・・大
名詞・・・小
という形が核となる情報で、横の中大小はパーツの大きさを示しています。
動詞だった場合(正確には三つの意味の一番上部)は「中」くらいの大きさで表し、名詞だった場合(正確には三つの意味の一番下部)は「小」さい大きさで表します。
このようにすることで、より三つの意味のうちのどれなのかが限定され想起しやすくなります。
パーツの図1の「一つ」に対応するパーツが表す意味は
背番号1
is
the
I
であり、「1」を表すものではないです。
では1はどこから来ているのか、というとパーツの背番号が「1」なのでそこから来ています。
基本的に数字を表す場合は背番号やパーツ番号を使って表し、パーツの大きさは「中」としてイメージすることが多いです。
※背番号はパーツの組に最初の方から若い順番に数字を振ったもので、パーツ番号はパーツの種類ごとに1~18の数字振ったものです。
パーツの図2の「スゴイ」に対応するパーツが表す意味は
背番号17
were
very
their
スゴイはveryなので真ん中であり、真ん中の大きさは「大」なのでかなり大きめにパーツをイメージするといいです。
パーツの図1の「文章」に対応するパーツが表す意味は
背番号46
enjoy
also
word
ここで私はwordを「文章」として使いました。
なぜなら、wordが一番記憶しているパーツの意味で「文章」という単語に近いためでこれは対文章式記憶術を使っているうちに自然と設定されたものです。
なのでもしかしたら「文章」を他の単語に求める方もいる可能性があります。
このように記憶しているパーツの意味の中にない単語などは勝手にどのパーツか仮定したり、意味の近いパーツにしたりしてます。
wordは一番下部なのでパーツの大きさは「小」さくイメージします。
パーツの図2
まとめて表すと以上のようになります。
大中小を表すときに大げさに差をつけると間違いにくくなります。
パーツの形と大きさが決まったら次にやることは、この形(シルエット)を使って型の範囲で具体的イメージをイメージするという作業をします。
以下がその型にイメージをはめた結果のイメージです。
「一つ」を型にはめた図です。
数字をイメージしたいのでソロバンの数珠をイメージしました。
「スゴイ」を型にはめた図です。
見えないかもしれませんが、ス鯉の鯉(コイ)をパーツ形のシルエットにあてはめてイメージしました。
「文章」を型にはめた図です。
文章だと私の場合、白い紙に縦書きで黒いインクを使って直線的に描いたイメージなので、黒白のしま模様のイスぽいクッションをイメージしました。
これらが型理論に移行したときの具体的な型パーツたちです。
これを以下のように組み合わせます。
型パーツを組み合わせたイメージ図です。
このように組み合わせて、今回も私はカップができるように組み立てました。
この状態だとカップとしてイメージしにくいのですが、これらのイメージの特徴を反映した「カップ」をイメージします。
その“特徴的な”「カップ」のイメージは以下です。
これが型パーツの完成図です。
私は実際はこのカップよりカッコイイイメージをしています。
これが自分の画力の今の限界です。
このようにして一つ一つをシルエットを設定し、大きさを調整し、そのシルエットに会うようなイメージを生成し、そして合体させて何かに見立てるということをします。
これだと工程数が無数にかかりますが、予想ではシルエットと大きさと何のイメージを生成するかは、練習すれば一工程ですむと思われます。
そのため今までの対文章式記憶術の工程数と同じぐらいしか時間的コストはかからないと思われます。
なので、スピードはそんなに心配させるような改訂ではありません。
旧パーツ理論から新パーツ理論になり、型理論へなりました。
そして以上が具体的な型理論のイメージの説明です。
追記:対文章式記憶術の型理論になってから、型にはまった具体的イメージの集合体を復習するのか?それとも見立てた、例の場合はカップを復習するのか?どちらなのかわからないと思います。結論は見立てたイメージ(例ではカップ)を思い出して、次に集合体になっている具体的なイメージたちを思い出す必要があります。どっちも想起しておかないと片方が思い出せない(特に集合体の方)状態になりますので注意が必要です。