2021/11/28現在の対文章式記憶術の最新情報

対文章式記憶術の最新情報をお届けします。
対文章式記憶術が現在どのような形になっているか、失敗する可能性の少ないものから今ではこれ失敗なんじゃないかと思われる情報までをこの記事に載せます。
なぜ失敗かもしれない情報も載せるか、というとその失敗から何かを学べると思うからです。
それにもしかしたら今だけ失敗と思っているだけで、ゆくゆくは成功したことになるかもしれない、とも思うからです。

 

 

さて対文章式記憶術の最新情報はまず最新の対文章式記憶術のプロセスから説明します。
2021年11月28日現在の最新版対文章式記憶術のプロセスは以下です。

文章→パーツ化→前の同パーツの規則的情報変化を想起→同パーツに最新の規則的情報変化を適用→組み合わせる→プロトタイプのイメージに見立てる→同イメージを巨大化
別の文章→パーツ化→前の同パーツの規則的情報変化を想起→同パーツに最新の規則的情報変化を適用→組み合わせる→プロトタイプのイメージに見立てる→巨大化した前のプロセスで作ったイメージのパーツの各所に見立てたイメージを置く

という感じとなっております。
なぜプロセスが2種類になっているかは後ほど説明します。

普通の記憶術を、

単語→イメージ化→場所法

と大雑把にプロセスを定義した場合、

文章→パーツ化→組み合わせる→見立てる→場所法

というように前の対文章式記憶術では4工程のところを、普通の記憶術は2工程で終わると示しました。
つまり対文章式記憶術は普通の記憶術より2倍遅い可能性が高いということです。

ところが見てわかる通り、ボブが示した最新の対文章式記憶術では4工程どころか、6工程あります。
この点から考えれば、最新の対文章式記憶術は普通の記憶術の3倍遅い可能性が高いことがわかります。

このことは当然色々とネックになると思いますが、それでもデメリットよりメリットが大きいと思い、今の形になりました。

前の対文章式記憶術の基本的説明は、このサイトのトップページみれるのでそれを参考にしてください。
なので、パーツ化などの説明は割愛させていただきます。

 

 

対文章式記憶術を知っててわからない部分は、たぶん前の同パーツの規則的情報変化を想起という所と同パーツに最新の規則的情報変化を適用という所やプロトタイプのイメージに見立てるなどなどではないでしょうか。
これらはニュースとしてではなく、ブログとして出しているのでわかりにくかったらそちらも閲覧していただけるとありがたいです。
ブログのほぼまとめとしてこの記事を書いています。

では、規則的情報変化を想起、または適用の部分をなぜそんなことをし始めたかの経緯から説明します。

対文章式記憶術で文章を覚えた際にクレームが入ったのが、同じパーツを使うとどうしても他の部分でも使った同じパーツと干渉が起き、徐々に記憶できなくなっていくというものでした。
これは普通の記憶術でも文章を覚えた際に起きる問題です。
単語ごとに覚えているので、同じイメージが複数個出てしまうという問題です。

ボブは対文章式記憶術の見立て方の違いで何とかなると思っていたので、なかなか改善していなかった点でした。
でも大きく舵をきることしました。
それはパーツ一個一個を場所として利用しようと考えたからです。
そのためにも、パーツ一個一個が同じような形では干渉が起きると考えて、一個一個のパーツに個性を与えることにしました。

そんなことを考えていたら、どうもサヴァン症候群などの人々が「特定の単語の出現回数」や「その特定の単語を使った文章を検索する」ということがなぜできるのかが意図ぜずにわかったかもしれません。
この能力はパーツ一個一個に個性を与えると解決できるのではないか、と思いました。
実際にサヴァン症候群などの人々が同じことをやっているかはわかりません。
でもこの方法だとサヴァン症候群などの人々が持っている同じ能力を発揮することができる可能性があります。

その方法こそが規則的情報変化を想起、適用することです。

サヴァン症候群などの人々が持つ「特定の単語の出現回数」や「その特定の単語を使った文章を検索する」、、、この能力から推測できることがあります。
まず特定の単語の出現「回数」がわかるということは、その単語をカウントしているということです。
この回数を単語に付加しているのではないか?と考えました。
回数の情報の付加によってそれぞれのパーツ一個一個が個性を持ち、その個性のおかげで文章で同じ単語が出ても干渉が起きないのではないかと考えました。
この回数に合わせたイメージで規則的に情報を変化させることで、出現回数がわかり一つ一つのパーツが個性を持ちます。
まさに一石二鳥の作戦だとボブは思います。

さらに特定の単語を使った文章を検索できるということは、その特定の単語には何かしらの周辺情報を知るすべがあるということです。
単語ごとのパーツに先ほど個性を持たせたので、任意の単語を検索することができるようになったと思います。
しかし個性が重要だからと言って、パーツの全てを変えることは得策ではないのではないだろうと考えました。
なぜなら、それだと特定の語が使われている文章を検索するとき、そのパーツのイメージがコロコロ変わっていると一括で検索しにくいからです。
欲を言えばパーツの形に軸があって、その軸をそのままにして出現回数に合わせたイメージを規則的に変化させることで検索するのがいいと考えました。

それに対文章式記憶術では問題の周辺情報を知ることができます。
なぜかというとパーツを組み合わせているからです。
この組み合わせによって情報が塊になるので、図らずも周辺情報を簡単に知ることができます。

この回数に合わせて、コロコロイメージを規則的に変化させる付加情報を「規則的情報変化」と呼んでいて、対してパーツの形の軸を「基礎イメージ」とボブは勝手に呼んでいます。

先ほどの前の同パーツの規則的情報変化を想起という所と同パーツに最新の規則的情報変化を適用という所は、前者は回数をカウントするために新しいパーツが今まで何カウントされたか知るための想起で、後者は新しいカウントに新しいパーツを規則的情報変化として反映させるためのプロセスです。

こうすることで、サヴァン症候群などの人々が持っている「特定の単語の出現回数」や「その特定の単語を使った文章を検索する」ことができるようになります。
その上文章でパーツ間の干渉を防ぐことができるようになるでしょう。

 

 

次に対文章式記憶術を知っててわからない部分はプロトタイプのイメージに見立てるという所だと思います。
これは今までの対文章式記憶術の見立ては、パーツを組み合わせて作ったシルエットにフィットする形で見立てていたところを、プロトタイプのイメージよりで見立てるというものです。
つまりシルエットがどんなに複雑なモノのイメージでもシルエットから直感的に受け取った何の加工もしていないイメージで、見立てることを終わらせることが重要だというわけです。
今までは複雑なモノのイメージであれば、それを完全にトレースするようなイメージで見立てていました。
でもそれだとその見立てたばかりのイメージさえも消えやすく、すぐに忘却してしまうリスクがありました。
そこで詳細は描けたら描けたでいいので、まずは概要のイメージ、つまり見立てたイメージだけでも消えないようなイメージにすることを優先しました。

そのおかげでワーキングメモリーの負担が減り、より多くのイメージを頭の中に残すことができるようになりました。
今まではワーキングメモリーの負荷はパーツ一個一個の負荷と見立てたイメージの負荷でドンドン忘却が促進されました。
だけれども今は、見立てたイメージと少数のパーツの負荷になり、すぐに忘却しにくくなりました。

 

 

ここからは現在の最新の対文章式記憶術が2種類のプロセスがあることを説明します。
一つ目のプロセスの最後の所には、同イメージの巨大化があり、二つ目のプロセスの最後の所には、巨大化した前のプロセスで作ったイメージのパーツの各所に後者のプロセスで見立てたイメージを置く、という違いがあります。
前者は見立てたイメージのパーツを巨大化し、場所の代わりに使うためのプロセスであり、後者は後者のプロセスによって作られ、見立てたイメージを前者の巨大化したパーツの各所に配置していくためのプロセスです。

なぜ対文章式記憶術のパーツを場所の代わりに使おうと考えたか、というと場所法初心者でもパーツであれば高速でパーツ巡りができるからです。
場所法熟練者でないと場所巡りを高速でできないらしいのです。
それに対しても対文章式記憶術で使っているパーツは、見立てまでできればその見立てたイメージが全体図となり、高速でパーツを巡ることができます。
これを利用してパーツを場所として利用することで、そのパーツを思い出すと同時にそこに置いたイメージも高速で思い出せます。
このため場所としてのパーツを作るプロセスと、見立てたイメージをそのパーツの場所に置いていくプロセスに分けました。

 

対文章式記憶術の絵を交えた実践例(パーツ理論から型理論へ)

対文章式記憶術をパーツ理論から型理論へ。

パーツ理論とは対文章式記憶術で使われているレゴブロックを組み立てるようにして、一個のイメージに情報を凝縮する方法です。
※凝縮とは一個の情報に複数個の情報が詰まっている情報のことです。主に圧縮との違いから使っています。圧縮は一つの情報を起点として他の情報を関連付けなどによって連鎖的に引き出すことです。

型理論とはその名の通りイメージに型(シルエット)を与えて、その中でイメージの内容に具体的なイメージを付加する方法です。

 

ここからは今までのパーツ理論から型理論へ変わったことでイメージがどのように変わったのかを見ていきたいと思います。
ちなみに今回はパーツ(型も)を意味によってパーツを大中小に分け、さらにその上で型をあてはめた場合のイメージを述べたいと思います。

旧来のパーツ理論では
「一つのスゴイ文章」というイメージを作る場合以下のようなイメージになります。

以下の図が「一つの」「スゴイ」「文章」のそれぞれのパーツです。
※パーツへの変換規則を載せたまとめはトップページに載せておきました。
パーツの図1

 

※「一つの」や「スゴイ」のパーツは横から見た様子で「文章」だけ真上から見た様子です。

それらを組み合わせると上の図のように「カップ」などになります。
“私は”カップに見立てただけでみんながみんな同じようにカップにしないといけないわけではありません。
組み合わせ方は自由ですし、何に見立てるかも自由です。
何ならパーツを何にするかのところから自由に決めてもらって構いません。
あくまでも私のは一例にすぎません。

これに大中小の関係をパーツに取り込んでいきます。
基本的にパーツが表す意味は
背番号・・・中
動詞・・・中
副詞や形容詞など・・・大
名詞・・・小

という形が核となる情報で、横の中大小はパーツの大きさを示しています。
動詞だった場合(正確には三つの意味の一番上部)は「中」くらいの大きさで表し、名詞だった場合(正確には三つの意味の一番下部)は「小」さい大きさで表します。
このようにすることで、より三つの意味のうちのどれなのかが限定され想起しやすくなります。

パーツの図1の「一つ」に対応するパーツが表す意味は
背番号1
is
the
I

であり、「1」を表すものではないです。
では1はどこから来ているのか、というとパーツの背番号が「1」なのでそこから来ています。

基本的に数字を表す場合は背番号やパーツ番号を使って表し、パーツの大きさは「中」としてイメージすることが多いです。
※背番号はパーツの組に最初の方から若い順番に数字を振ったもので、パーツ番号はパーツの種類ごとに1~18の数字振ったものです。

パーツの図2の「スゴイ」に対応するパーツが表す意味は
背番号17
were
very
their

スゴイはveryなので真ん中であり、真ん中の大きさは「大」なのでかなり大きめにパーツをイメージするといいです。

パーツの図1の「文章」に対応するパーツが表す意味は
背番号46
enjoy
also
word

ここで私はwordを「文章」として使いました。
なぜなら、wordが一番記憶しているパーツの意味で「文章」という単語に近いためでこれは対文章式記憶術を使っているうちに自然と設定されたものです。
なのでもしかしたら「文章」を他の単語に求める方もいる可能性があります。
このように記憶しているパーツの意味の中にない単語などは勝手にどのパーツか仮定したり、意味の近いパーツにしたりしてます。

wordは一番下部なのでパーツの大きさは「小」さくイメージします。

パーツの図2

まとめて表すと以上のようになります。
大中小を表すときに大げさに差をつけると間違いにくくなります。

パーツの形と大きさが決まったら次にやることは、この形(シルエット)を使って型の範囲で具体的イメージをイメージするという作業をします。

以下がその型にイメージをはめた結果のイメージです。

「一つ」を型にはめた図です。
数字をイメージしたいのでソロバンの数珠をイメージしました。

「スゴイ」を型にはめた図です。
見えないかもしれませんが、ス鯉の鯉(コイ)をパーツ形のシルエットにあてはめてイメージしました。

「文章」を型にはめた図です。
文章だと私の場合、白い紙に縦書きで黒いインクを使って直線的に描いたイメージなので、黒白のしま模様のイスぽいクッションをイメージしました。

これらが型理論に移行したときの具体的な型パーツたちです。

これを以下のように組み合わせます。

型パーツを組み合わせたイメージ図です。

このように組み合わせて、今回も私はカップができるように組み立てました。
この状態だとカップとしてイメージしにくいのですが、これらのイメージの特徴を反映した「カップ」をイメージします。

その“特徴的な”「カップ」のイメージは以下です。

これが型パーツの完成図です。

私は実際はこのカップよりカッコイイイメージをしています。
これが自分の画力の今の限界です。

このようにして一つ一つをシルエットを設定し、大きさを調整し、そのシルエットに会うようなイメージを生成し、そして合体させて何かに見立てるということをします。
これだと工程数が無数にかかりますが、予想ではシルエットと大きさと何のイメージを生成するかは、練習すれば一工程ですむと思われます。
そのため今までの対文章式記憶術の工程数と同じぐらいしか時間的コストはかからないと思われます。
なので、スピードはそんなに心配させるような改訂ではありません。

旧パーツ理論から新パーツ理論になり、型理論へなりました。
そして以上が具体的な型理論のイメージの説明です。

追記:対文章式記憶術の型理論になってから、型にはまった具体的イメージの集合体を復習するのか?それとも見立てた、例の場合はカップを復習するのか?どちらなのかわからないと思います。結論は見立てたイメージ(例ではカップ)を思い出して、次に集合体になっている具体的なイメージたちを思い出す必要があります。どっちも想起しておかないと片方が思い出せない(特に集合体の方)状態になりますので注意が必要です。