対文章式記憶術のコツ(厳密性と曖昧さ)②

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対文章式記憶術のコツとして“曖昧さ”を大きくしようと考えました。
それではその曖昧さを大きくするためには何をしたらいいでしょうか?

間接記銘
間接記銘とは「ルビンのツボ」というものをご存知だろうか?
人が向い合せになっている様子を描いて見えるものなのだが、黒地と白地どっちを背景と考えるかで、ツボにも見えるというものだ。
ようするにあるモノとモノのイメージがあったら、そのイメージが入っている空間の限界を想定し、そのモノとモノで満たされている以外の空間を覚える方法と言える。

これを対文章式のパーツでも行う。
つまり
●●○
●○●
○●●
という状況をイメージしてほしい。
このとき、黒が対文章式記憶術のパーツだ。
パーツ番号でいうところの12と13だが、これを上述のように配置し、その間を白い〇で埋めた。
この間にできた〇のパーツこそ間接記銘を用いて考える曖昧さのあるパーツだ。

こうしてできたイメージの残りの空間をパーツと考えて、イメージしていくと曖昧さも増し、2パーツを1つのパーツや扱いやすいパーツにでき、便利な快適記憶ライフを楽しめる。

実践例
「行政庁の処分その他公権力の行使にあたる行為の取り消しを求める訴訟」
これを覚えたいとする。
TAC「行政書士の教科書」より引用。

これを普通に覚えるとなると、
対文章式記憶術でも、
行政庁=四角いビル
処分
●●
●●

その他



● ●
公権力=鋭い刃
行使


●●●
当たる=赤い〇
行為

●●
取り消し




求める




これを全部上手く組み合わせる必要性が出てくる
しかし間接記銘を使えば、
「①行政庁の②処分」
①②②
①②②
①〇②
となり、〇一個の上の方に①とか②とか乗っていることを想起させるような〇のイメージをします。
「③その他④公権力の⑤行使」
③③③
〇③〇
〇④〇
〇⑤〇
⑤⑤⑤
というイメージをし、〇の部分だけ切り取って来ます。

ボブの場合ここで終わります。
つまり以下のようなイメージを最終的にします。
〇 〇 〇 〇
〇手〇◎〇手〇〇
〇 〇 〇 〇

◎は中の〇は赤い〇と考えます。
中央のH型が上述の間接記銘によって変換したパーツを組み合わせたものです。
そこから「行為」を示す手が生えて、「取り消し」と「求める」を表すパーツを手に持っています。
見立てたのはスターウォーズに出てくる帝国の戦闘機です。

このようにして、少しの情報量に書き直すことが、間接記銘だとできるのが特徴です。
あとは間接記銘で作り出したパーツのイメージは曖昧にイメージしてもらえればいいと思います。