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昔昔、グラディエーターという映画で、このような想起の仕方を提示していました。
顔を思い出すときは、顔そのものを思い出すのではなく、その顔を持った人が何かをしているシーンを思い出せ!というものがありました。
これって顔だけを覚えるときであっても、勝手にその人に服装を設定したり、何かしているシーンをその上で設定したり、場所を与えたりすることで顔面再生率が上がるのではないか、という仮説に行き着きます。
これがもし本当なら、顔面の代わりに、他のイメージをそのまんま付けても同じことが起きるのではないか、そう思いました。
例えば、鳥を覚えたいとします。
今までは鳥をそのまま覚えようとしていましたが、今度は鳥が顔の代わりに乗っているイメージで覚えたらどうなるのでしょうか?
このとき、鳥は丸々体に乗せます。
ようするに、顔面の代わりに鳥の頭を乗せるのではなく、ちゃんと鳥の羽や胴体や足まで付いた形で覚えるということです。
この考えの背景には、子どもが幼少期描く胴体人?(呼び名はちょっと怪しいです)というものがあります。
胴体人とは、顔から手や足がくっついている絵のことです。
ボブは子どものこうしたバイアスが、子どもの記憶力を支えているのではないかっと仮説っているため、このことが重要なのではないかと思っている次第です。
この胴体人自体、なぜ子どもはそのような絵を描くのかボブは知りません。
もしかしたら、子どもは胴体を認識していないかもしれないし、認識はしているけど、胴体なんて省いていいじゃんと思っているだけかもしれません。
どちらにせよ、このような絵を子どもは描くというのは事実です。
このことは、上述の顔をモノに変えたイメージというのが、効果的である可能性を示しています。
もしかしたら、子どもはコップなどを覚えるとき、コップという顔に手足を生やしているようなイメージを思い描いているのかもしれません。
実際のところはどうかわかりませんが。。