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意味記憶を考えた過去のブログで、エピソード記憶は様々な意味の解釈が可能ということを述べました。
それに対して意味記憶は、比較的解釈が安定していて、ある一定の解釈しかしないという考えに至りました。
今回は、このエピソード記憶の“意味の解釈多様性”を利用した方法を考えました。
この意味の解釈多様性があるエピソード記憶は、記憶術でいうところの物語法で作り出す物語に該当するでしょう。
その物語に多様な意味の解釈をすることによって、文章を覚えようと画策しました。
例えば、「赤い鬼が桃太郎をやっつけている」という文章の場合、これは「立場が逆だな~」とか、「強い鬼だ」とか、「風の前のチリに同じ」とか、ボブの場合考えました。
ここでは3つの意味が出てきました。
このように意味の解釈多様性があることはわかったと思います。
この意味の解釈多様性は実際は、対文章式記憶術のまとめたパーツに対しても起きる現象です。
つまり、例えば「哲学は、眼の前にたえず開かれている」という文章があったら、対文章式記憶術ではボブの場合、以下のよう構成します。
まず「哲学」ですが、
無無無●
無無●
無●
●
(無はスペース、つまり空白部分です)
↓
●を連続する太さのある線とボブは考えます。
このパーツはパーツ番号1+14で成り立っています。
1+14が含む3つの意味は、learn,by,us
で、ここではlearnの学習の学を部分的に使うことにします。
これだけだと哲学の哲の部分がないので、この1+14のパーツイメージの線が、金属(鉄)でできているというイメージにします。
さらに「眼」ですが、
●●
●
を採用します。
これはパーツ番号13のパーツで、3つの意味はsee,with,themです。
このうちのsee=見るということからの連想で「眼」とします。
続いて「前」は、
●●●
●●
●
を採用します。
パーツ番号5+13のパーツで、3つの意味believe,ago,anythingです。
この内のago=「前」を使うことにします。
そして「眼の前に」は、
●●●●
●●●
●●
●
と「前」を拡大して、
ボブの場合、「眼」を除法、つまり「眼」のパーツを除きます。
つまり、以下のようにです。
●●●●
●○○
●◯
●
というように「眼」の部分である◯の部分を消します。
そして拡大を元に戻すと、
●●●
●
●
となり、
加えて、「哲学」と組み合わせると、
●●●●
●無●
●●
●
となります。
それで、「たえず」ですが、ボブは「絶えず」とか、「絶対」とか、「絶」が入っている単語は、「縞模様」にすることが多いので、
上述
●●●●
●無●
●●
●
を太い金属でできた線に、巻き付けるように縞模様にします。
そんで、「開かれている」では、ちょっと省略させてください。
ちなみに上から俯瞰した図だと、
無●
●●●
無●
で横から見た図は、
無●
●●●
で、ちなみにパーツ番号は、6+12です。
open,sure,festivalで、この内のopenを使っています。
そいで完成形は、
無●●●●
無●無●
無●●
無●
無●
●●●
です。
全部金属でできたパイプのような太い棒でできた縞模様の物体です。
ボブはこれを下に向いた銃という“見立て”ることをしました。
この銃によって「哲学が眼の前に広がっている」光景をイメージします。
哲学的な「この銃で人を殺すか、しないかという迷いが、哲学を眼の前に広がらせて」しまっている状況の意味を解釈します。
このように一つのことを多様に解釈し、意味づけすることが、エピソード記憶ではできます。
まあ、この場合は物(銃)の背景となるエピソードをイメージして、意味の解釈多様性を引っ張て来ているだけですけどね!