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意味記憶の特徴の仮説からさらなる仮説を導くとする。
ボブが最も注目したのは、解釈が一定であるということだろう。
それはイメージ記憶、特に文章をイメージで記憶した場合に、顕著に表れていると思う。
文章が意味内容ではなく、文字単位で表そうとするとき、イメージは様々な解釈が可能で、そのため、元の文章の再構成は必ずしも上手くいかない。
しかしここでふっと思うのは、なぜ意味内容で表すと解釈が一定でないイメージを用いているのに、比較的安定して同じような解釈が出力されるのだろうか?
ここで特徴だけ述べるならば、意味内容をイメージした場合、その意味内容はある程度の間違いの幅を許容されるという点がある。
しかも日常的によくみる情景として構成されることが多く、解釈自体に慣れているイメージも多くみられるからだろう。
その上、一つのイメージでは解釈が多義的であったものの、複数のイメージの全体から一つの解釈を出力するため、比較的解釈が一定になり得るというパターンも考えられる。
これらの意味内容が記憶しやすい性質の仮説を用いれば、何か新しい記憶術が開発できるかもしれないのではないだろうか。