対文章式記憶術の試行錯誤Ⅶ

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対文章式記憶術の試行錯誤シリーズでは言っていることが、朝令暮改状態ですが、段々とそれらしくなって来ていると思います。

で、一個一個のパーツのイメージに意味を表したイメージを付加することを考えていたんです。
例えば、「この」だったら、パーツの形としては以下のようになります。
 ●


この完全に無機質なイメージに、「この」を表すイメージを与えます。
それは例えばボブの場合、「木の葉」です。
上述のパーツの形をした「木の葉」をイメージすることで、パーツの組み合わせるという働きをなくさないようにしました。

でもね。。
ボブは文章を覚えていて思ったのです。
それは「木の葉」などのイメージを個々のパーツごとにイメージしても、文章中では何回も同じイメージが量産されることになり、それが干渉に繋がるのではないか?ということを考えました。

結果、ボブはパーツを組み合わせて、まとめたモノを何かしらの規則に従って、材質や色などを変えたイメージにした方が良い気がしました。
さらに規則性に加えて、それらのまとめようとしているイメージが連想しやすいモノ同士であればなおのこと良いと考えました。
具体的には、例えば「しかし、このように、気まぐれな例外は」という文章があったとします。
これは以下のようにパーツに変換できます。
「しかし」=but=パーツ番号12

●●
で「しかし」=鹿(シカ)として表します。
このとき鹿をパーツ番号12と同じ形にします。
以下同様に、、、
「この」=this=パーツ番号7
「ように」=like=パーツ番号7
 ●


「この」=木の葉
「ように」=「大きい葉っぱ」
気まぐれ=feel=パーツ番号2+5
●●
●●●
この「気まぐれ」については、まとめようとしているパーツの全体のイメージを連想しやすい形にするため、「クマ」のイメージをパーツの形はそのままで当てはめます。
「例外」=out=パーツ番号3+11

 ●
⑪⑪
⑪は上から俯瞰すると、

●●
という形ですので、横から見たパーツ番号11は⑪と表記させていただきました。
で、「例外」=冷害=氷

こうすると以下のまとまったイメージになります(まとめからはボブの恣意的なものなので、これ以外のまとめ方でも全然構いません)。

    ①
  ③②①①
 ③②
 ③②
 ④④
④④④
 ⑤⑤

というイメージです。
①は鹿の頭で、②は大きい葉っぱで、③は木の葉です。
④はクマの死骸で、⑤クマの死骸を貫通している氷です。
⑤は④を貫通しているので、先端の部分は描いておりませんので、上述のようなイメージになっていません。

さらにこのとき、「山」というワードから、ボブの場合容易に連想できるイメージにしたので、「山」さえ覚えておけば、イメージを想起しやすくなります。

このように属性を合わせるというのが、何やらいい気がします。
属性とは、互いに連想しやすいイメージという意味です。

自伝的記憶術

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人間が想起するとき、実は2種類の想起の仕方があります。
一番王道であろう想起の仕方は、外界に存在していた対象の情報を想起することです。
では邪道な方は?というと、自己の状態を起点にして、その対象を想起するというものです。

王道の方は良いとして、邪道な方はどうかというと、例えば王道の方が教科書を読んで、「想起には王道、邪道の2種類が存在している」という文章を思い出すとします。
王道の方は、その「想起には王道、邪道の2種類が存在している」という文章“だけ”を思い出そうとするのに対して、邪道の方はそれを覚えた“自己の状態”やそれを覚えた“状況”を思い出し、それを起点にして「想起には王道、邪道の2種類が存在している」という文章を思い出すということです。

これはまだまだ検証段階なんで、実際に効力があるかはわかりません。
逐一試しているのですが、どうも以下の点が必要なようです。
①環境は同じ場所に座って勉強した場合、あまり差が出ないので、自己の状態、例えば「腹が痛い」や「頬杖をついていた」と言った自己にまつわる明確な差と覚えたい対象を関連付ける必要があります。
②自己の状態を“規則的”に変化させて、モニタリングする必要があります。
これは例えば、「腹が痛い」→「腕を組み」→「頭を上げる」といったランダムに自己の状態をチョイスしてくるのではなく、「腹の右側が痛い」→「腹の中央は何ともない」→「腹の左側は違和感がある」といった自分の中で直感的に規則性が成り立つように自己の状態をチョイスする必要があります。
③一つの自己状態だけを拾うのではなく、“2つ”以上の自己状態を覚えたい対象にくっつける。
これは例えば「腹の痛み」などの一つの情報だけで覚えたい対象と結びつけるだけだと、いつかは自己の状態を使い切り、結びつけれなくなるということから、「腹の痛み+自分の情動」などといった2つ以上の事柄と結びつける必要があるということです。
④軸となる情報とランダムな情報と覚えたい対象と結びつける
上述の発展形です。
まず軸となる情報を決めます。
その上でランダムな情報とその軸となる情報の一組を作り、その上で覚えたい対象と結びつけます。
具体的には、軸となる情報を「感情」として、ランダムな情報、例えば「腹の痛み」や「腕の動作」などなどと結びつけます。
こうすることで、思い出すとき「何の感情だっけ?」と思い出し、「では、詳細は?」といった形で個々の「腹の痛み」は何とかだったとか、このときの「腕の動作」は何とかだったとか思い出します。
つまり階層構造化できるということです。
ランダムな情報の方も順序がわかるような仕組みを作る必要がありますが、ボブの方法を聞いてもなかなかわかりにくいと思うので、ここでは述べません。

さて、こんな工夫をしていますが、実際情報のペグによって整理はできますが、整理しても時間が経過をすると、ペグの方は思い出せるけど、何をペグしたのか思い出せないという状況に陥ります。
それが最大の悩みです。
そこを解決しない限りは、あまり使用をおススメしません。