ソロモンの記憶術・記憶体験②

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偉大なる記憶力の物語で出てくるS、ことソロモン・シェレシェフスキーの記憶体験からの発想。

どうやら、ソロモンはありとあらゆる情報を記憶に取り込んでいたようです。
ここで、特にボブが注目しているのは、ソロモンが記憶した状況を詳細に記憶していて、それを想起の際に再現して、想起したい情報を想起していたらしいということです。

普通、記憶しているときは、ボブは視野が狭くなっていて、周りの状況なんて覚えていません。
それをソロモンは、周りの状況まで覚えているのです。

ここで、ボブが思うソロモンの記銘状況は、「ソロモン自身を含んだ、ソロモンの背後斜め上ら辺から、俯瞰した情景を眺めているのではないか?」という仮説を立てました。
これは解離という精神疾患の人の体験に似た状況をボブは想定しています。
ので、いつも背後斜め上にいるわけではありません。

この方法のよくわからない部分は、ソロモン自身が考えているイメージなどの内心をどう表しているのか?や同じ場所で起きたことをどう分別しているのか?などの疑問が残る点です。

ともかく記銘の際は、記銘したい対象だけでなく、視野を広く保つのが、大事なようです。