ソロモン・シェレシェフスキーはただの一般人だとする仮説

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ソロモンは共感覚持ち、直観像を持ち、絶対記憶力、つまり一回で覚えることができる能力があったと言われている。
しかしボブとしては、超人や天才だからとして話を終わらせたくない、という思いがある。
その点のバイアスはあるだろうが、仮説的に彼を天才ではない、誰でもできる技術によって、その超人的な記憶力があったと仮定することにした。
そして、そう言える理由を考えた結果、彼は想起の定速性、定量性、マジカルナンバーを破っていないと考えられるいくつかの理由を見つけた。

想起の定速性とは、どんなに頑張っても、一定のスピードから想起スピードが上がらなくなる現象のことです。
想起の定量性とは、どんなに頑張っても、一回の想起で一定の情報量以上想起できないという現象のことです。
マジカルナンバーとは、主に記憶の場面で使われるのですが、一回で保持していられる記憶量には限界があり、ある数以上の情報の塊しか保持できないという現象のことです。

それでは、彼が凡人だと言える証拠を挙げましょう。
それは「あまり速く話されると、イメージとイメージがぶつかり合って、ぐっちゃぐっちゃになる」という感じのセリフが、「偉大なる記憶力の物語」という本出てくるからです。

ここでわかることは、彼も凡人と同じで、イメージするときに「中央」にイメージが出てくるということです。
そして、この時点で、想起の定速性を破っていないことがわかります。
さらに言えば、もしイメージの定量性を破っているのならば、長文を聞いてある程度のところで、一括してイメージすればいいので、定量性も破れていない可能性があります。
その上、マジカルナンバーを破っているのならば、文字に対して記憶術を用いる必要性もないのです。

この点から考えると、たぶんソロモンは優れた記憶術を持っていただけではないのか?と考えられます。